学園紹介

学校長インタビュー

学んだ専門知識と技術を生かせるよう「人間力」のある人材を育てることが専門学校の大きな使命。

学校法人九州安達学園

専門学校九州デザイナー学院

専門学校九州ビジュアルアーツ

吉永 文治校長

九州デザイナー学院にて講師として教鞭を執り、その後学校長に就任。社会で通用する人材教育をモットーに指導を行う。また、地域や地球環境について中学生・高校生から、日頃考えている思いを提言してもらう「エコメッセージコンペティション(略称エムコン)」に熱心に取り組み、審査委員長を務める。

専門学校の社会的役割とこれからの時代に求められる人材とは

1968年「東京デザイナー学院」「東京写真専門学校」の九州校として、福岡市天神に設立した本校は、今年で47周年を迎えることができました。クリエイティブ専門学校のさきがけ的な存在として、多くの方々に支えられ、そして多くの卒業生が各業界で活躍していることを誇りに感じています。

好きなことを将来の仕事に変えていく大事な2年間

ただ何となく進学することは、実力主義や成果主義の現代では、時間的にも経済的にも理想的ではなくなりました。大学も専門学校もやりたいことや好きなことを将来の仕事に変えていく場として捉えるべきだと思っています。本学園の方針としては、少しでも早く社会に出ることが経済的にも、本当の実力をつけるためにも必要だと考え、全学科を2年制にしています。また、専門士がとれる授業時間規定の1,700単位時間だけでなく、FAシステムを使い4校29学科の好きな授業をうけると最大2,600時間の履修が可能になっています。さらに、作品作りや実践授業の一環であるイベントも多くあるので、学生たちは何かと忙しく毎日を過ごしています。

実践授業を主体とし社会や人との関わりを学んでいく

専門学校に入学する動機は、好きなことからスタートして全く問題ありません。むしろ好きなこと、興味があることだから吸収も早く、少々辛くても続けていけると思います。九州安達学園は4校29学科のさまざまな学生が混在する環境で学ぶことができます。いくつもの学科が関わりながら活動することで、いろんな価値観をぶつけ合い、泣いたり笑ったり感動を味わい、視野を広げていくことができます。人間関係を築く中で、学生たちは人間的にも成長するのです。

2年間という短い期間で、専門知識と技術を身につけ、社会に貢献できる人材を育てるために実践授業を基本としています。九州デザイナー学院、九州ビジュアルアーツともにクリエイティブ系といわれる仕事をめざす学校です。デザイン、イラスト関係はコンペや作品展への出品活動。マンガ学科は東京の出版社へ直接作品を持ち込み、声優学科は学内外オーディションにチャレンジするなど、実践的に評価を受ける場を多く作っています。また、音響や映像の分野の学生たちは、姉妹校のさまざまなイベントを通して実践的に学び、さらに人とのコミュニケーション力も身につけています。

チャンスをつかみ取る力をつけさせることが学校の役割

では、実践授業で学んだことを仕事へと結びつけるには。九州安達学園では、社会に対応できる人材の育成に努めています。学生たちに、チャンスをモノにできる力を身につけさせることが、学校の役割だと思っています。マンガ学科の東京出版社への作品持ち込みを例にすると、学生たちは自分の好きな出版社に直接電話でアポイントを取り、自ら持ち込み担当者と会い、作品を手渡します。そして評価を受けます。ここで、高評価をいただき担当者がつくこともめずらしくありません。すべて自分で経験しチャンスをどう自分のものにしていくか体で実感していくのです。学校は、力をつけさせるための機会を与え、そして仕事へ導いていく責任があると思っています。その考えから、インターンシップも積極的に行っています。実際の現場を体験することで、仕事への意識も高まり、行動にも責任が出てきます。冒頭でも述べたように、社会人として対応できるスキルが求められているだけに、受動的だった学生の意識が能動的に変化していくインターンシップ活動は重視しています。

企業と学生を結びつける人材セールスが強み

就職活動は、1年次から仕事に対しての意識調査をし、担任が企業へ学生を売り込む「人材セールス」という考え方をベースにしています。一人ひとりを入口から出口まで担任がサポートします。企業と学生の双方を知っているからこそ、担任は学生一人ひとりに対して細やかなフォローができるのだと思っています。これは、学生の自主性によるところが大きい大学との違いです。また、多くの卒業生が業界で活躍をしていることが、本校の信頼と確かな実績の証だと実感しています。

育んできた専門学校の歴史と実績を尊重しつつ、時代の半歩先を見据え柔軟に即応していくことが大切。

学校法人九州安達学園

専門学校九州スクール・オブ・ビジネス

浜田 忠昭校長

大阪安達学園「大阪ビジネスカレッジ専門学校」設立時から運営に携わり、職業教育の現場で多くの学生を見守り熱心に教育、指導を行う。2009年4月より、九州安達学園「九州スクール・オブ・ビジネス」校長に就任。

時代とともに変化する専門学校の社会的役割とは

専門知識や技術を身につける学校として専門学校が誕生し、時代の成長とともに職業教育の場の役割や責任も大きく変化してきました。専門学校は「仕事」を大いに意識し、働くことに直結した教育機関として役割を果たしています。一方、大学や短大は教養を深める研究機関として、もしくは一部では、学生の主体性に任せた「自分探し」的な場として捉えられていたところは多少なりあっただろうと思います。就職困難な時代と言われる昨今、高校卒業後の進路決定における価値観にも変化の時が訪れています。それは、価値観の多様化や社会の複雑化なども含め、企業が求める人材もプラスαの要望が高くなっているからだと思います。専門学校においても、就職してから即戦力となる基本的な専門知識と技術があることは当然、プラス社会人としての基礎能力を持った人材の育成に重点を置いています。コミュニケーション能力、能動的に動くことのできる精神基盤など、社会的対応力を備えることが大事だと考え、実践主義をベースに教育方針を掲げています。

働くことの喜びや自分に必要なことを知る「実践・リアル主義」

授業で学んだことは実践することで初めて身についていくものです。「実践・リアル」における教育方針とは、社会に貢献できる人材になるために、より仕事の現場に近い実践授業を行うこと。2年間という短い期間の中で、専門的な知識と技術を修得し、さらには「人間力」も高めていかなければなりません。就職=「職」ができるよう人材教育することが専門学校の役割だと認識しています。具体的な実践授業としていくつか例を挙げますと、トータルビューティ学科やモデル・タレント学科では、ファッションショーに出演し、イベントを盛り上げる一員として参加。ファッションビジネス学科では、実際の店舗で仕入れ、販売について身を持って体験しています。ペット学科はペット雑誌主催のイベントへの参加など、これはほんの一部です。学生たちは、さまざまなスタッフが関わることや、コミュニケーションの大切さなど、想像以上に仕事の大変さを体で実感しています。一人ひとりがその中で、自分のやりたいことや好きなことを見つけていく貴重な体験となっています。学校としては、こういった実践授業の機会を与え、それを通して何を学ばせるのかを明確にしていくことが大事だと思っています。

学生主体で動く、大学の就職活動とは違う独自の「人材セールス」

九州安達学園では、担任が学生一人ひとりを企業に売り込む「人材セールス」という、就職活動のスタイルを確立しています。入学時は、目的が明確な学生とそうでない学生さまざま。目標を持って入学をしているといっても、高校を卒業したばかりの精神的にも不安定な時期でもあります。そういった心のケアも兼ね、担任は、入学当初から学生と面談を何度も重ね、各自の性格や志望職種について把握しています。担任は、直接企業の人事担当者と会い、求人の紙面的な情報のみならず、今企業が求めている人材を具体的に確認しながら就職フォローを行っています。人材セールスは、企業と学生のことを知る担任が間に入って、お互いのミスマッチを軽減させ就職へ導く、重要な役割を持っているのです。また、早い時期から学生一人ひとりの状況を把握しながら、インターンシップ活動を積極的に行い、就職活動に結びつけています。

これからの専門学校の役割について

専門学校は、これからも職業教育の中心的役割を担い、短期間で社会に貢献できる人材の育成に努めていかなければなりません。就職することが最終的目標ではなく、就職後の離職を避けられるようにも先を見据えた教育をしていくことが課題だと思っています。

2013年度、九州スクール・オブ・ビジネスには、就職に有利な幅広い知識を身につけられる「総合ビジネス学科」が新しく誕生しました。また、アジアに開かれた福岡の専門学校の役割だと考え、海外留学生も対象とした「国際ビジネス学科」も設置。九州安達学園姉妹校4校すべての学科の中から好きな授業を選べることや、留学生と日本人学生が一緒に学べるなど国際交流ができるのが魅力となっています。また、総合校のメリットを最大限に活かすために、他学科とのコラボレーションを授業に積極的に取り入れています。例えば、スタイリスト、モデル、カメラマンの学生たちが協力して行うフォトセッションなどがあり、仕事現場を意識できるだけでなく、社会で必要とされているコミュニケーション能力も一緒に身につけることができています。当学園は、長い歴史の中で多くの実績と高い信頼を培ってきました。歴史は重んじ、けれども時代の半歩先を読み、柔軟に対応していくことも必要だと思っています。専門学校は、刻々と変わる時代のニーズや価値観の多様化に即応でき、個人の目的や夢の実現に向けてきめ細かく対応できることが、一番の強みだと確信しています。